11.30.2015

西荻窪「STANDやぎのひげ」最終日

11月29日(日)は西荻窪「STANDやぎのひげ」最終日、店主の佐橋さんに誘ってもらったので、先週に引き続きお邪魔してきました。

18:00からInter FM「Barakan Beat 」を聴き、ピーター・バラカンさんに「やぎのひげ」も言及され盛り上がる店内。ラジオの電波と、今いるお店が繋がる不思議な感覚。

20:00からは3DJ'sが揃い踏み。
岡本ホーテンさんは沖縄もの〜河内音頭。
遂にお会いできた宮田信さんは古めのソウル〜ジャズを。
野中太久磨さんはダブ/レゲエぽい音から日本のダンスミュージックまで。
お三方とも、ほぼ全て7インチのシングル盤。慣れた手つきで滑らかに曲を繰り出す姿を、目と鼻の先で見せてもらいました。

なぜか自転車用ヘルメットを着用しプレイする宮田さん。

畏れ多くも、お言葉に甘えて僕も5曲だけかけました。
Bobby Womack "Lookin' for a love"『Lookin' for a love again』
Sly & The Family Stone "Luv n' Haight"『There's a riot goin on』
Steve Winwood "While you see a chance"『Arc of a diver』
Van Morrison "And it stoned me"『Moondance』
Kora Jazz Band "All Blues"『Kora Jazz Band & Guests』
偶然ですが、今回は全てA面の1曲目。

23:00からのInter FM「SUEÑO DEL BARRIO」を聴きながらお別れ。

音楽への深い理解とともに、人と人が出会う場を作ってくれた佐橋店長。
来年には本格的にお店を開きたいとのこと、あれだけ気持ちの良い空間を提供できているのだから、今すぐにもできるのではないかな。
ぜひ実現させてほしいです。

ひとまずフリーペーパーの発行を考えているそうです。

11.24.2015

Nov 22, 2015 - 西荻窪「やぎのひげ」 playlist


22日、日曜日の夜お越しいただいた皆さん、誠にありがとうございました!
熱い応援や励ましをたくさんいただき、3時間完走することができました。
かけた曲を知りたいという方がいますので、記念に書き留めておきます。

一筆書きみたくザァーっと流れを作りたかったのですが、僕の手際の悪さや会場のテンションの高さなどで、途中からあっちへ飛び、こっちへ飛び、となりました。
曲順までは覚えていないので、大まかに分類して記しておきます。


〜Allen Toussaint追悼〜
1曲目を何にしようかと悩み続けて、前日に決まりました。やはり僕からもアラン・トゥーサントを偲びたいと思い、最初に関連曲をまとめてかけました。

Lowell George "What do you want the girl to do"『Thanks I'll Eat It Here』
Allen Toussaint "Brickyard blues"『Bluesiana Hot Sauce』(Thanks to 秋山英夫さん)
Frankie Miller "I'll take a melody"『Frankie Miller's High Life』
Irma Thomas "Ruler of my heart"『Charlie Gillett's Radio Picks: Honky Tonk, Vol. 2』
Robert Palmer "From a whisper to a scream"『Sneakin' Sally Through the Alley』
Dr.John "Let's make a better world"『Desitively Bonnaroo』


〜Folk, Roots & Gospel〜
僕が今一番好きなのはこの辺り。ディランさえかけられれば満足というのはあります。
しかし、渾身の選曲にほぼ反応がなかったり、逆に地味すぎるかなと心配していた曲で盛り上がったりと、針を落としてみるまで分からないものです。

The Band "I shall be released"『Music from Big Pink』
Bob Dylan "It takes a lot to laugh, it takes a train to cry"『Highway 61 Revisited』
The Brothers and Sisters of L.A. "Mr. Tambourine Man"『Dylan's Gospel』
The Staple Singers "Uncloudy day"『Swing Low Sweet Chariot』
Leonard Cohen "Anthem"『The Future』
Joni Mitchell "Little green"〜"Carey"『Blue』
Karen Dalton "How sweet it is(to be loved by you)"『In My Own Time』
Leon Redbone "Big Bad Bill(is sweet William now)"『Champagne Charlie』
Jim Croce "Walkin' back to Georgia"『You Don't Mess Around with Jim』
Richard Thompson "Shoot out the lights"『Acoustic classics』
Bert Jansch "Strolling down the highway"〜"Angie"『Bert Jansch』
Van Morrison "Tore down à la Rimbaud"『A Sense of Wonder』
The Chieftains "Tabhair Dom Do Lámh(give me your hand)"『The Chieftains 5』


〜リクエストタイム Beatles祭+α 〜
静かめの曲で落ち着きたがる僕に聴衆が遂に蜂起、お店にあったレコード盤を片手に押しかけ、いとも簡単に防衛線は突破されました。でもビートルズを聴くのも久々だったので僕も気持ちが昂りました。

The Beatles『White album』から
"Everybody's got something to hide except me and my monkey"
"Happiness is a warm gun"
"Revolution 1"
George Harrison "My sweet Lord"『All things must pass』
はっぴいえんど "風をあつめて"『風街ろまん』
Nitin Sawhney "Nadia"『Beyond skin』


〜シンガーソングライター、アメリカーナ新作から〜
今回一番やりたかったのがここ。日本ではほとんど聴かれない豊潤すぎる世界。ほんの一部しか紹介できませんでしたが、どれも今年の私的ベスト10に入ると思います。

Olivia Chaney "Imperfections"『The Longest River』
Joan Shelly "Stay on my shore"『Over and even』
Patty Griffin "Go wherever you wanna go"『American Kid』
The Milk Carton Kids "Poison tree"『Monterey』


〜少しWorld Music ブラジル、マリ〜
他にもかけたかったですが時機を逸して、ほんの少しだけ。

Dominguinhos "O Babulina"『Domingo Menino Dominguinhos』
Jacob Do Bandolim "Noites Cariocas"『黄金のショーロ』
Les Ambassadeurs du Motel de Bamako "Tiecolom-ba"『マリのスーパー・グループ1975-1977』


〜After hours ジャズ、レコード再利用〜
22時を過ぎてお客さんも大部分入れ替わり、やっと少し肩の力を抜いて、淡々と回していました。少しアラン・トゥーサントの取り上げたジャズをかけて、あとは手元にあったアナログ盤から思いついた順に。

Thelonious Monk Quartet "Bright Mississippi"『Monk's Dream』
Duke Ellington "Solitude"(1934)『スウィング!presents デューク・エリントン・ベスト』
Bert Jansch "Needle of death"『Bert Jansch』
Nick Drake "Fruit tree"『Five leaves left』
Frankie Miller "With you in mind"『Frankie Miller's High Life』
The Band "In a station"『Music from Big Pink』
Bob Dylan "Queen Jane Approximately"『Highway 61 Revisited』
The Beatles "Mother nature's son"、"Julia"『White album』
George Harrison "What is life"『All things must pass』
Van Morrison "If you only knew"『A Sense of Wonder』

10.23.2015

「Peter Barakan's Live Magic! Vol.2」への道❺ Boukou Groove

明日から来日公演、この直前になって何とギターのBig Dが緊急入院。当然、彼は来られず。
しかしBoukou Grooveのツアーは予定通り行われます!
代役として、山岸潤史さんが推薦する、田中 'Tak' 拓也さんが決まりました。

よって今回のメンバーはこちら。
Donnie Sundal (vo,key)
田中 “TAK” 拓也 (g,back vo)
Jamison Ross (ds)

昨年とはギターもドラムも変わることになりました。正直に言って不安がないわけではないですが、Donnieさんのミュージシャンとしての底力が試される展開、見守ろうと思います。
来日公演の初日10月24日発売という完璧なタイミングの2作目『Let the Groove ride』

Boukou Grooveはニューオリンズ拠点の、ファンク〜ソウルを持ち味にしたバンド。
それも1970年代前半の色が濃い、今どき珍しい貴重な存在です。
アルバムは2012年に出た『A lil Boukou in your cup』だけでしたが、2作目を文字通り引っさげて、今回の会場で販売する予定。『Let the groove ride』と題されています。


2012年発表の前作『A lil Boukou in your cup』

前作の"Stay broke"という曲をピーター・バラカンさんが頻繁にかけていて、知るところとなりました。
昨年の「Live Magic!」では2日目のトップバッターながら、個人的にはベスト・アクト。
Princeの初期ヒット曲 "I wanna be your lover"もサマになっていました。

10月24日(土)「Live Magic!」出演の他に、単独公演もあり。

◎10月25日(日)  松江興雲閣 (島根県松江市殿町1-59)
「Live Magic! Extra」として、東京以外では唯一の公演。

◎10月27日(火) Blue Note 東京 (2回公演)

最後にはなりますが、今度の松江公演を主催し、ご自身が会長のコミュニティラジオ局で番組DJも兼任されている判澤正大さんをご紹介します。

ソウル、R&Bやジャズを中心に妥協のない選曲で、僕が今最も信頼するDJの一人。特にニューオリンズの音楽シーンに強く、独自のアンテナを張り巡らせて、他では聴けないものも多く放送しています。
今夜の放送でも、Boukou Groove の新作からかかると予告されています。少なくともラジオでは世界初放送なのでは。

判澤さんの番組「Hanza Wanda」は、コミュニティラジオDaraz FMで、毎週金曜日23:00〜25:00の生放送。
鳥取県西部の方はFMラジオで79.8MHz、
それ以外の方はインターネットのリッスンラジオ
http://listenradio.jp/
全国のラジオ局⇒中四国⇒Daraz FM
またはサイマルラジオ
http://www.simulradio.info/#chugoku 
からDaraz FM、で聴くことができます。

僕はiPhoneからアプリ「TuneIn Radio」で聴いています。

10.22.2015

「Live Magic!」という文化

準備に慌しくしているうちに、明後日に迫った「Peter Barakan's Live Magic! Vol.2」。
昨年、両日ともに参加した者として感じたことを少し書いておきます。

まずはもちろん音楽フェスティヴァルであるからして、音楽ありきなのは譲れないところ。
昨年はJerry DouglasやJon Clearyがどっしりとした軸になっていた。
今年も、波に乗るBoukou Groove、実力者揃いのI'm With Her、大型新人のDaymé Arocenaあたりに期待したい。
どの出演者も、現時点で日本での知名度は低くとも、個性と実力を兼ね備えた面々ばかり。その意味での"お得感"はかなり高い。

そして僕が一番言いたいのは、「Live Magic!」という空間が持つ肯定的な雰囲気。
夏に参加した富山の「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2015」でも感じたことだが、素晴らしい音楽を中心にして、人々の飾らない触れ合いがあり、とても心地の良い場を共有していた。
それこそがまさに"魔法"なのだろう。

フード、キッズ・コーナー、マッサージもあり。常に埋まり気味ではあったが場内に椅子も多数、リストバンドで出入りは自由。どなたも気持ち良く過ごせると思う。

ラウンジのステージから、Food Magic!コーナーを見渡す。

最後に私事で恐縮ですが、今年もラウンジでのDJを一部担当します。難しいことは考えず、良い曲をたくさんかけるつもり。
そして時間は未定ながら、FMヨコハマ「アナログ特区」でもおなじみのシン・バラカンさんも登場予定!こちらもぜひご注目を。

予告なくラウンジで演奏を始めた濱口祐自さん。昨年、最も盛り上がった瞬間の一つ。今年は何が起こる⁉︎
ピーター・バラカンさん本人による予習会の最新版が見られます。10/7(水)タワーレコード渋谷店にて。

それでは、この週末は恵比寿でお会いしましょう。

10.04.2015

リクエスト募集

発信力のあまりない僕ですが、記事の感想やメッセージなどありましたら、どんどんください。
コメントつけるのでも、ウェブバージョンから「Contact」でメイルでも構いません。

また、この題材について書いてほしい、あの舞台裏をレポートしてほしい、などありましたら、リクエストもぜひ送ってください。

てきるだけ双方向にしたいと思っているこのブログですが、やり方が分からないままです。
チャットぐらいの気安さを目指してはいますが。

閲覧数の少ない、ほぼ見られていない場所なので、かなり突っ込んだところまで書けるはずです。
いつても気が向いたときで構いません、長いスパンでお待ちしております。

10.03.2015

「Peter Barakan's Live Magic! Vol.2」への道❹ Daymé Arocena

6月27日に渋谷Li-poでの「It's time for Africa」という音楽イヴェントに行ってみた。
主催の一人は、Inter FM「OK Jazz」のDJだったJames Catchpoleさん。

路地裏のようなところで看板を見つけ扉を開けると、バラカンさんのラジオ番組でよくお名前を聞き、とても敵わないな、と常々思っていたリスナーさんお二人が。

何の遠慮も必要なく伸び伸びと音楽談義させてもらった中で、Giles Petersonが発掘したキューバ人女性シンガーがデビューする、との話題になった。
それがDaymé Arocenaの名前を初めて耳にしたときだったと思う。

早速バラカンさんも7月5日の番組で取り上げただけでなく、「Live Magic!」へ両日とも参加が決まったとの嬉しいお知らせ。
率直に言って、内容に関しては疑いないが話題性ではやや弱いかと見ていた今年のフェスティヴァルが、これによりグッと力強くなったと思った。

『Nueva Era』と題されたアルバムから、まず1曲"Drama"。
(リンクはiPhoneからだと埋め込めないので取り急ぎurl貼ります)

恵まれた声量と堂々たる歌いっぷり。
アルバムでは端正に作られた部分もあるように感じたが、ステージでは枠を外した自由な歌唱をぜひ観てみたい。今年4月のライヴ映像から、"Madres"。


公式サイトはまだないようですが、日本盤を出しているレコード会社のサイトが丁寧だったので、こちらをどうぞ。

10.02.2015

「Peter Barakan's Live Magic! Vol.2」への道❸ Sarah Jarosz

前回、「I'm with her」としての3人を取り上げましたが、その中からSarah Jaroszを特別扱いします。彼女のソロ作も少し知ってもらいましょう。

アルバムはすでに3枚発表しています。作品を重ねるごとに表現力は増してきて、特に『Build me up from bones』(2013)は個人的にも年間ベストに選んだ1枚でした。

そのアルバムからの曲"Mile on the Moon"を、小編成の落ち着いた演奏でどうぞ。



本人はテキサス出身。作曲も手がけ、バンジョー/マンドリン/ギターと持ち替える才媛です。

今回の来日公演ではソロの曲まで歌うかは分かりませんが、このあたりのカヴァー曲なら期待できるかもしれません。僕の大好きなBob Dylanの"Ring them bell"を弾き語っています。


新作も制作中とのこと、この先もとても楽しみな逸材です。
去年の「Live Magic!」が発表された頃、呼んでほしいアーティストを教えてくださいと言われ最初に思いついた1人が彼女でした。普通ならまず来日は考えられないだけに、早くも夢が1つ叶ったような思いです。

公式サイトのリンクも念のため貼っておきます。

10.01.2015

「Peter Barakan's Live Magic! Vol.2」への道❷ I'm with her

いよいよあと一カ月を切った今年の「Live Magic!」、ここからは僕の主観で見どころをご紹介。

今回、当初ヘッドライナーとして予定されていたLittle FeatのPaul BarréreとFred Tackettが、Paulの体調不良のため残念ながらキャンセルとなってしまいました。
ならば、「ヘッドライナーを呼んでそれで人を集める代りに、フェスティヴァル自体をヘッドライナーの存在に育てて行きたい」と、バラカンさんは9月29日付けの Time Out Tokyoでのインタビュー で前向きに捉え直しています。
『ミュージック・マガジン』2015年10月号でのインタビューでも、同様の趣旨で語っています(90〜93ページ)。

逆転の発想が面白いですが、とはいえ僕にとっての大トリはこの3人組。

Sara Watkins (vo,fiddle)
Sarah Jarosz (vo,banjo,mandlin)
Aoife O'Donovan (vo,g)

それぞれがソロ作も出している実力者揃いですが、今回3人で「I'm with her」というユニットを組んでのツアーとなったようです。
レコードとしては、今のところシングル盤で2曲だけ出ています。そのうちの1曲が、John Hiattの書いた "Crossing Muddy Waters"。


各人の持ち味が活かされる組合せで、ハーモニーも特筆ものです。
アルバムも出してほしいところですが、今回の来日公演ではカヴァー曲が中心になるのかなと予想しています。検索するといくつか見つかりますが、雰囲気が伝わりやすいのはこの映像でしょうか。今年7月のものです。誰の曲か分かる方は教えてください。


彼女たちの単独公演もあります。

◎10月26日(月)  梅田Club Quattro
「Live Magic! Extra」として、ブルーグラス専門誌"ムーンシャイナー”編集長の渡辺三郎氏とバラカン氏のトークショーもあり。


最後に、ツアー中の様子など写真が満載のTumblrのサイトがありましたので、リンクを貼っておきます。




9.30.2015

「Peter Barakan's Live Magic! Vol.2」への道❶

相変わらず何から書いたらいいか分からないので、自分がこれから参加するコンサートをご紹介します。

今日はちょうど「Barakan Morning」という朝のラジオ番組が終了してから丸一年。(ラジオの音楽番組についてはずっと考え続けている題材なので、改めて書くつもりです。)

その番組から派生していったような面もある「Peter Barakan's Live Magic!」、大盛況だった昨年の第1回に引き続き、今年も開催されます。


まずは基本情報から。

◎日程 2015年10月24日(土)・25日(日)
◎会場 恵比寿ガーデンプレイス
◎開場/開演 12:00 / 13:00
  • Sat. 10/24:
  • I’m With Her (Sara Watkins – Sarah Jarosz – Aoife O’Donovan) / Boukou Groove / Gurrumul / Dayme Arocena / Jonathan Scales Fourchestra / ランキン・タクシー+ノダチン(ランチン) / 濱口祐自 / David Ralston / Delehei / Eire Japan
  • Sun. 10/25:
  • Tin Pan / I’m With Her (Sara Watkins – Sarah Jarosz – Aoife O’Donovan) / Gurrumul / Dayme Arocena / Jonathan Scales Fourchestra / Oki Dub Ainu Band / Marewrew / Rei
  • ◎チケット
  • 1日券 12,000円、2日通し券 21,000円
  • 学割1日券 7,000円、学割2日通し券 11,000円
  • すべて税込 / 各日1ドリンク代 500円別
◎公式サイト
http://livemagic.jp


素晴らしい内容だった昨年の模様も、また別稿で近いうちにお伝えできればと思っています。

今年の出演者も、他の音楽フェスティヴァルでは決して観られないような顔ぶれです。実はほんの少しだけお手伝いしているイヴェントでもあるので、ここはじっくりと、特に注目する出演アーティストを個別に紹介していきます。
次回以降、シリーズで続きます。

※少し情報が古くなっていますが、ピーター・バラカンさん自らが行った予習会(6月5日)の模様が「タワレボ」でアーカイヴ公開されています。
http://www.towerrevo.jp/article/18275/

9.26.2015

音楽生活の手引き書

音楽というのは一生かけても汲み尽くすことはない広大な世界だ。何の指針もなく気の向くまま歩いてみたくなるときもあるが、やはり参照できるものを持っていた方がより深く楽しめるはず。

僕が音楽を意識して聴き出した1995年頃は、音楽雑誌が力を持っていた時期。他に情報源も限られていて、そこでの評価はCDを買うかどうかにかなり影響していた。

インターネットが普及し始めてからは、次第に誰もが喋れるようになり、情報が溢れ返ってしまった。今度は逆に、何を捨てて何を取らないかを決めなければならなくなった。これもよく言われることだろう。

結局、最後は誰から教えてもらうか、各自が信頼できる水先案内人を一人でも見つけられれば幸運だと思う。20年ほど音楽を聴いてきて、波長が合うことが多いのは、僕の場合はピーター・バラカンさんと渡辺亨さん。

音楽に関係する書籍はなるべく全て手に取るようにしたいと思っているが、いま手元にあるのはこれだけ。
これから音楽についてゆっくりと紹介していく予定ですが、その前に僕がどんな趣味趣向の持ち主なのか、少しでも知ってもらえた方が公平かなと思いました。

9.25.2015

前置きの前置きの前置きの…

できるだけ簡素なもので、とブログも開設し、さぁ言いたいことを言える場所ができたぞ、との腹づもりだったが、2週間以上の間が空いてしまった。

書くことがないわけではなく、むしろ書きたいことがありすぎて、どこから手をつければいいのやら、ハタと止まってしまった。
好きな音楽についてならスラスラいけるかとの見積もりは甘く、どうせやるなら中途半端なものにはしたくないとの声も内側からあがってくる。自己紹介がてら、よくある「私的名盤50枚」などの題で1つずつ投稿していこう、などのアイディアも溢れるほどあって収拾がつかない。
また、このところ政治も混乱しており、ほぼ関心のないまま生きてこられた僕なんかでも注視せざるを得ないような状況もある。いま言えるのは、悪政というのはあるのだなぁ、ということ。多くの人が気をつけて見なければならない政治というのは、不健全だと思う。このあたりも整頓して書いていきます。

またも前置き段階で終わってしまい、前に進んだ感覚はないが、無理なく始められるところから着手していきますので、どうぞ気長にお付き合いください。

9.09.2015

Aug 22, 2015 - Sukiyaki DJ playlist 3

「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2015」ガーデンステージDJ、最後のコマ。
暑いからレゲエやスカが気持ち良いだろうと単純な発想で、好きな曲を並べました。
15:30〜16:05

3,4,6,11は『The Trojan Story』(1980)3LPから
スカの代表曲がぎっしり。

5,7,10は『Studio One Story』(2002)2LPから
付属のドキュメンタリーDVDはまだ見ていない。

1. Mystic Revelation of Rastafari "Bongo Man"『Grounation』(197?)
ジャマイカ盤3LP。
「Barakan Morning」でかかって知った曲。

2. The Wailers "Get Up, Stand Up"『Burnin'』(1973)
2曲目に有名なものを持ってくるのが僕の癖である。
今の時代にもぴったりの楽曲。


3. The Maytals "Do The Reggay"

4. Dandy Livingstone "Rudy, A Message to You"

5. Don Drummond "Man In The Street"

6. The Skatalites "Confucius"

7. Jackie Mittoo "Freak Out"


8. El Chicano "Viva La Raza"『Revolución』(1971)
これだけロサンゼルスのグループ。オルガンつながりでかけたが、それほど違和感はなかったと思う。
宮田信さんの推薦文があったので購入していた。

9. King Tubby "King Tubby Meets Rockers Uptown (feat. Augustus Pablo)"King Tubby Meets Rockers Uptown』(1976)
カナダ盤。曲目表記にミスがあり、現場でやや苦戦。

10. The Abyssinians "Declaration of Rights"

11. Clarendonians "Rules of Life"

9.08.2015

Aug 22, 2015 - Sukiyaki DJ playlist 2

「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2015」2日目のガーデンステージDJ、プレイリストを記録しておきます。
14:50〜15:05

陽射し強く大汗かきながらのプレイ。

1. Esso Steel Band "Ride Your Donkey"『Front Street』(1970)
横浜の馬車道で買ったほとんど情報のないグループ。

2. Jaco Pastorius "Opus Pocus"『Jaco Pastorius』(1976)
スティールパンが使われている曲つながり。

3. The Staple Singers "I'll Take You There"Be Altitude: Respect Yourself』(1972)
ベースが目立つ曲へつなぐ。

4. Linda Lewis "Reach for the Truth"Reach for the Truth: Best of the Reprise Years 1971-74』(2002)
元々は『Lark』(1972)に収録の曲。

9.07.2015

Aug 21, 2015 - Sukiyaki DJ playlist 1

8月21日、富山県南砺市の「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2015」ガーデンステージDJ、プレイリストを見たいというリクエストを頂いたのでここに掲載します。
21:30〜22:00


1. Gwigwi Mrwebi "Nyusamkhaya"『London Is the Place for Me, Vol. 2』(2005)

2. Stevie Wonder "I Wish"『Songs in the Key of Life』(1976)

3. Phil Upchurch "Another Funky Tune"『Lovin' Feeling』(1973)

4. Stanley Cowell "Travelin' Man"『Musa Ancestral Streams』(1973)

5. Abdullah Ibrahim "Mandela"『Water from an Ancient Well』(1985)

6. Papa Wemba & Orchestre Viva La Musica "Rendre à Cesar, ce qui est à Cesar"『PAPA WEMBA et l'orchestre VIVA LA MUSICA』(1986)

※日本編集の2枚組LP、P-VINEからの発売。
参考サイト↓

ごあいさつ

初めまして。
熊谷悠一(くまがい ゆういち)と申します。

音楽を中心に一人気ままに楽しんできましたが、そろそろ分かち合う時期に来ているかな、と感じていました。
そこで、ブログなら自分でも今すぐ始められるだろうと思い、開設してみます。

この小さな場が、多様な意見を気兼ねなく交換できる一つのコミュニティのようになることが理想です。

まぁ、あまり肩肘張らずに続けていきたいですが、できる限り本音に近い部分を書きたいとも思っています。
ですので、ときには尖った意見や勇み足もあるかもしれません。

それでは、今後どうなるかは僕自身も現時点では分かりませんが、もしよろしければお付き合いください。
熊谷悠一